雨量計の設置のコツを詳しく教えます

雨量計で正確な雨量を測るためには、雨量計の中に軒から滴る水や、道路等からの跳ね返りの水が入り込まない環境で計測することが大事になります。そこで、雨量計を設置する環境について確認しておきましょう。まず、周囲に建物や塀や樹木がない平坦な場所を選びます。塀などがあると、風を受けて、雨量計に入る雨水が少なくなったり、増えたりします。浸水の恐れがある場所も避けます。地表から離れるほど風が強くなるので、できるだけ地面に近い高さに設置するのがよいですが、建物などの屋上に設置する場合は、風の影響を受けにくくするため、建物の端から3メートル以上離して設置します。建物の出入り口や室外機等がある所からも同様に離します。環境がよさそうでも、風が強くなる地形もあるので、できるだけ風の影響を受けない場所を選びましょう。

雨量計の設置後は定期的な点検が必要です

気象庁の定める検定機関で、構造や精度の検査を受けて合格している雨量計は、自動で正確に計測する能力があるので、人が雨量計のそばにいる必要はありません。しかし、雨量計は雨を受ける屋外に設置するものなので、落ち葉やごみや砂埃等が入ってくることがあります。長く放置していると、蜘蛛が巣を張ることもあります。このように、異物が入ったり蜘蛛の巣に雨水がはじかれたりするような状態になると、正しい計量が行われなくなります。周辺の環境に応じて、こまめに雨量計の掃除や、ごみが入っていないか点検することが大切です。芝の上に設置された雨量計は、砂埃が入りにくく、雨水の飛び跳ねも少ないので、設置場所として適していますが、芝が長くなると、虫が侵入しやすくなるので、芝の手入れも忘れないようにしましょう。

雨量計には豪雪地域に対応したものもあります

日本には四季があり、地域によって気象状況が異なってくるので、雨量計も地域の気象に適したものを設置し使用するのがよいです。公的機関で一番多く採用されている雨量計は、転倒ます式と呼ばれる雨量計になりますが、この雨量計では、まず漏斗のような受水器で雨水を受けます。次に水をろ過する濾水器を通って、雨量を計測する転倒ますへ流れ込む仕組みになっています。0.5mmや1.0mmの水を計量する転倒ますまで、雨水が到達するまでに、零下に及ぶ寒い地域では、雨水が凍ってしまうことがあります。雪も雨量計で計量しますが、解けて水の状態にならなくては、転倒ますまで水が進んでいきません。このように雪を計測するような地域では、ヒーターで雪や氷を解かす機能の付いた雨量計を使用すれば、問題なく計測することができます。